白鳥

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チャイコフスキー白鳥の湖が口をついて出ます。青い水の面に美しい白鳥たちが。鴨ともう一種類いますが、キンクロハジロかもしれません。盛岡市高松の池にやってきてくれています。みんなみんなありがとう! しっかりと羽を伸ばして、ではない、羽をたたんでゆっくりと休んでいってね。

何かが変、どこかが変

 しかし世の中変わったよね。ここ何年となく見出しすらも見なかった代表的な文学雑誌を読んでみた。一応読んでおかなくちゃと思ってね。新しい家族の模倣というか、高校生がそれを想定して、いわば実演して見せているみたいな。女子高校生1が父親で、同じクラスの女子高校生2が母親で、また同じ女子高校生3が子供といった親子を演じているという設定。確かに奇妙な新しさはあるんだけど、心打つ真実に出会うことは、まだ半分しか読んでいないから、これをいうのは早計なんだけれども、実のところ、この小説にかける時間は虚しいに近いと覚えつつも、一応今どきを知っておかなければと、ひび割れた骨董品のわたしは、最後まで読み通そうと思っているわけです。

 それこそ、価値観の崩壊、転倒、混迷が起きていることに気づかずに、ただただ虚無の世界を襲広げようと躍起になっている文学の世界なのだ。古いと言われようと、おばんといわれようと、そういう感じしか受けない。ただ最後まで読んだならなにがしかに出会うこともあるかと、一抹の期待を抱かないでもない。なにしろ文芸誌上100頁を超える作品であってみれば、知力も体力もかなり要したはず。

 人間のうちには、ポルノを出してみたり、奇態を持ち出さずとも、場面場面を持たせられる力ってものが必ずや備えられてあるって気がする。

 世の中がもはや逆戻りできない実情にすべてを合わせざるをえない実態になっており、どうにもこうにも、にっちもさっちもいかなくなっている。本来的なすがたがどうあるべきかなんていったら笑われるだけの可笑しな時代になっている。

 変だ、何かが変だ。

 変だ、どこかが変だ。

 変すぎることがどんどん当たり前になっていくことが、どうにもこうにも変なのだ。

プチ手術日決まる

 きょうは医大の眼科へ。9時半ごろに紹介状を出して、眼の検査、視力測定。昼頃になって、診察にはあと2時間かかりますとのこと。地下で食事をし、瞳孔を開く薬をいれるなどして待つうちに、3時ごろに診察。3000人に一人ぐらいは失敗例もあるとか、とにかく3通りの失敗のあり得るケースの説明を受け、3月に手術することに。そのあと、心電図、レントゲン、採血。院外処方で、手術三日前に点眼する目薬を受け取って、そう274番だった。病院のカルテ番号は10番。薬局を出たのが4時半。途中魚屋に寄って、ホウレンソウ、魚の煮つけ、クルミのお惣菜、ポテトサラダを買って帰宅。3泊4日の入院予定。

 目が見えるようになることは、とても嬉しい。

チャボー物語ー

 

チャボ物語

チャボ物語

 

 「いわむらかずお」。子供の頃に親しんだ一連の絵本作品とはまた一味違ったチャボのボスをめぐる激しい闘いなどは壮絶。卵が落ちることも意に介さないユーモラスな産卵、親が居場所を変えても、産み落とされた場所に戻る子供たち。チャボのそれぞれの個性があたたかな視線で注意深く観察されて生き生きと書かれてある。
 ここのところ、一国の指導者としての人間性、品格が問われているけれども、チャボのボスにも学ぶべきところがありそう。

眼の手術

 見えにくい、見ようとする対象が翳っていると、もう相手を確認できない。それでごく簡単な手術だけれども、受けることにした。大きな病院で。

 手術するかどうか随分と迷ったよ。そして、やろう、と決心したときは、うん、物が景色が、活字が鮮明に見えるさまを想像し、すっごく嬉しかった。うまくいくといいな。この世で暮らしてて、見えない部分が多いなんて、なんだか大損してる感じだもんね。

 嬉しいな、見えるようになる、きっと。今よりきれいにはっきりと見えるようになる。

 視力が低下すると、やる気にもかなり影響するのね。見ようとすることに労力を使うから、疲れ方が半端じゃない。もしかすれば、頭の働きにも影響しているのかも。やはり、きれいな景色をきれいなまま見たい

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夜と霧

 一国にあって絶大な権限を握る人物の発する言動が、どれほどに重大な影響を人々にもたらすか。人を排除する、その根底にあるものを煎じ詰めれば、抹殺につながっていきかねない。排除、抹殺が国家レベルで為される時、その任に当たったものは、それを徹底遂行することによって立身出世を望みさえするのだ。忌むべき国家のたくらみにはめ込まれた者たちのエスカレートしゆくさま、人は残虐に慣れ得る生き物であることを、いまひとたび認識すべきだろう。

 差別、排除、抹殺、この連鎖にはくさびを打たねばならない。そして今、そのためにもこの書物をじっくりと読み直し、罪もなく家畜以下の扱いを受け、凄惨をなめ、命を落としていった人々の未来永劫消えることのない無念を記憶に刻み付けるべきだろう。

 

NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧

 

 

 

リビングバイブル

 心の栄養になる言葉や、座右の銘としている言葉ってあるよね。生きる慰めや力になるという言葉もある。

 以外に聖書を心の拠り所としている人も多いみたい。ふる~い、もう死んじゃってると思っていると、これが芯になってくれることもある。
 ただいかめしい文語訳聖書なんかだったりしたら、とても歯が立たないかもしれない。新改訳聖書や共同訳聖書というのもあるけど、初心者が楽しく読めるのもある。それがリビングバイブルなんだ。

リビングバイブル 〈旧新約〉 (いのちのことば社)

 まるで読み聞かせでも聴いているみたいで楽しいよ。旧約(キリスト誕生以前のおはなし)と新約(キリストが生まれた後のおはなし)があるけど、新約から先に読むとわかりやすいかも。