お礼は何がいいのか……

  単なる備忘録として記してきたが、忘れていることはないかと、思いめぐらすようになっている。時間がかかることは、避けた方がいいと思いつつ。

 

 けさは6時から歩く。1時間では運動不足の解消には遠い。カメラを持つも、小雨、傘を持つほどではない。光が乏しく、カメラは結局出さずじまい。上の橋で、いつものおばさんがサトイモを何と100円で販売。一つ買う。「息子が850円もするきんきを買って来てけだ、口が曲がる、とっても食べられね」会話の脈絡なくはなす。息子さんの親孝行がよほどうれしかったのだろう。幸せのおすそわけをいただいた。よかったですね。

 午前中は、町内に誕生した方があることを新聞で知る。ところが名簿には載っていない。転入者かもしれない。捜し歩くのに午前中かかった。まるで、三人の博士たちが、どこかで幼子が誕生したはずと、捜し歩くときのような心境だった。半日潰れてしまった。

 午後は、ポットを買いに行きたかったが、きのう掘り起こした球根を前庭の方に植え替える。ついつい夕方までやってしまった。本を読んだ方がいいのに。読まねばならないのに。楽しいけれども、つまらない事で大事な時間をつぶしてしまった感覚が。春にきれいな花がからりと咲くさまをそうぞうする。ここにも、あそこにも、こんな曲線を描いてと創造すると、それがまるで希望ででもあるかのように、事実これは一つの希望なのだが、楽しくて飽きないのだ。4時半ごろまでやって、あとは家に入って夕食準備。そういえば、今朝、散歩の帰りに、町内の方から道で漬物をいただく。また誕生したお子さんをさがすうちに、気の毒がって、ある方が、産みたての卵だからと、何と10個もくださった。お礼を考えなくてはならない。