処分の一日

自分的には、終活というわけでもないが、昨日は小屋にあるベッドを解体した枠の部分や日本文学全集67巻、また衣類を、自分でクリーンセンター2か所に持ち込んだ。万が一、私たちに突然何かがあったとき、東京方面にいる息子たちが、いちいち新幹線で駆けつけては、親の後始末をしなければならないとなると、大ごとだ。経費もかさむことになる。できるだけやれるうちに片づけておいてやりたかった。丸一日かけて、タンスもヒトさお開けて、このタンスも粗大ごみで処分しようと思う。まだ舅姑のものも結構詰まっている。

今度は世界思想全集、やはり80巻ほどあるが、この処分にとりかかる。光背のように書棚に書物を輝かせておく時代は、我が家では終わった。息子たちは、電子書籍での出版を私たちに勧めている。

因みに日本文学全集はぜんぶで50㌔であった。本は随分と処分したが、処分しているうちに、自分が出版した本も、もういらないやと、ほんの一瞬だが、そんな気分に襲われた。

極言、何とか3食食べられて、凍えない程度の衣服があって、いまホームレスの方々の暮らしを思ったが、あの方々は人類に無益な消費はしていないのだ。福祉の恩恵にはあずかっておらず、生活保護も受けていない。人類を喰いつくしているのは消費を謳歌、過剰に浴している者たちなのだ。

それはともかく、人は、結局は捨てるものを、かくも買わねばならないものなのか。我が家などは、まだまだ控えめな方ではある。

シンプルに生きたい。シンプル・イズ・ベスト。

身軽に生きたい。

昨日は終日、物の処分で日が暮れた。